強化ポリエチレンフレタート(PET)素材にカーボンナノチューブを配合して、静電気の拡散性をもつフィラメント「ESD safe PET-G」を使い、幅100×奥行86.5ミリのトレーを造形。

「Raise3D(レイズ3D)」日本総代理店として企業・教育機関向け3Dデジタルソリューションの提供などを手がけている日本3Dプリンター株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:北川士博)は3月2日(月)、公式ウェブサイト「Raise3D」にクラリアント(Clariant AG)製フィラメント「ESD safe PET-G」を使って幅100×奥行86.5ミリのトレーを造形するレポートを掲載。

▼ 3月2日(月)掲載! 「CLARIANT PET-G(ESD)フィラメント造形レポート」(日本3Dプリンター「Raise3D」公式ウェブサイト):http://raise3d.jp/2020/03/02/pet-g-printing-report/

■「Raise3D(レイズ3D)」日本総代理店の日本3Dプリンターが、公式ウェブサイトに静電気の拡散性が特徴のクラリアント製フィラメントを使った造形レポートを掲載!

3月2日(月)、日本3Dプリンターが公式ウェブサイト「Raise3D」に掲載した「CLARIANT PET-G(ESD)フィラメント造形レポート」は次のような条件で幅100×奥行86.5ミリのトレーを造形したプロセスを紹介しています。
使用3Dプリンター:Raise3D Pro2Plus
使用フィラメント:クラリアント(Clariant AG)製「ESD safe PET-G」

造形にあたってのメーカー推奨設定は次のとおりです。
1.ノズル温度:240~260℃、
2.造形スピード:30~60㎜/s
3.ビルドプレート温度:70~80℃
4.ビルドプレート状態:のりづけ
5.ノズル径:0.4㎜以上(通常ノズルで可能)
6.積層ピッチ:0.1㎜以上
7.ファン速度:50~100%※プラットフォーム温度を60℃から80℃に変更

積層ピッチは0.1ミリ、造形時間は約3時間でした。

造形途中で、次のような特徴を確認しました。
1.造形安定性が高く、反りが強い印象はなし
2.つやと光沢感があってきれいな仕上がり
3.セクション移動時のバリのあとが出ているが、リトラクト量の変更で改善可能
4.ラフトをはがした面もきれいに素手で簡単にはがせる

導電を確認するため、9ボルトの乾電池を豆電球(2.5ボルト/0.5アンペア)につなぐ実験を実施。点灯しなかったことを確認しました。機械的な動作の導電力はありませんが、静電気放電(ESD)対策が必要な電子基板などの保管用ケース、専用品(ワンオフ)として機械・機器などの装置にアースと併用して組み込むなどの用途に最適なフィラメントだと期待できます。

クラリアント製の「ESD safe PET-G」は強化ポリエチレンフレタート(PET)素材にカーボンナノチューブを配合して、静電気の拡散性をもつ造形物に最適なフィラメントです。

静電気は、精密機械・機器や電子機器などに悪影響を与えるリスクがあります。静電気の拡散性をもつフィラメントは、静電気放電(Electro Static Discharge=ESD)対策に役立つ造形物に最適な素材だと言えます。

【日本3Dプリンター株式会社について】

本社:〒135-0063 東京都江東区有明3-7-26 有明フロンティアビルB棟2F
代表者:代表取締役 北川士博
設立:2013年10月
電話番号:03-6683-9789(代表)
URL:http://raise3d.jp/
事業内容:三次元造形関連商品・サービスの提供、サポート