株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は、LIFE SCHOOL 社会福祉法人つぼみ会(東京都北区、代表:中嶋雄一郎、以下 つぼみ会)と共同で、保育士の教育と採用を目的とした保育研修VR「ほいくる」を開発しました。
これまで待機児童問題の大きな要因は保育士の人手不足とされてきました。また今年2019年10月より幼児教育・保育の無償化が開始され、施設側の人材不足は深刻さを増しています。
「ほいくる」は、実際の保育施設の中で、園児の目線になって日頃行ってしまいがちな間違った保育対応をVR体験することができる、保育士のVR教育ソリューションです。ジョリーグッドは、研修と職場体験の要素を併せ持つ「ほいくる」を、保育士の教育や採用ツールとして、教育施設や保育施設向けに提供していきます。また「ほいくる」は、12月8日に開催される「保育士バンクin新宿」にて体験展示いたします。

■高い離職率の原因は「責任の重さ・事故への不安」

平成27年厚生労働省が発表した、保育士の有効求人倍率のデータでは、全国平均は1.93倍、最も高い東京は5.39倍と、1人の保育士あたりに5件以上の求人がある状態で、保育士の採用が追いついていないことがわかっています。
保育士の人手不足は、指定保育養成施設の卒業生のうち約半数が保育士にならないという現状や、就職後約半数が5年以内に退職するなどの早期離職が原因と考えられます。
就業希望者が増えない理由として、40%の保育士資格保有者が「責任の重さ・事故への不安」と回答しました。これには充実した研修や職場体験などによる仕事内容の理解が必要ですが、実際の保育環境で作業を止めて研修を行うことは難しく、また指導者によって教え方や基準も統一性がないことが課題になっています。

出典:厚生労働省職業安定局「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」 (平成25年)

■「ほいくる」で教育のばらつきも統一化!

「ほいくる」は、保育職員と園児、両方の立場を当事者目線でVR体験することで、現場力をトレーニングすることができます。また、空いた時間の中でいつでもどこでも繰り返しトレーニングを行うことができ、保育現場での作業を止めることなく一人でも研修が可能です。大人数での見学が困難だった保育現場の職場体験も「ほいくる」を通して叶えます。
「ほいくる」は、新人保育士だけではなく、キャリアのある保育士も客観的に自らの保育を振り返ることができる体験学習コンテンツです。「ほいくる」で研修を行うことで、指導者の違いによる教育のばらつきを防ぐことができます。

<コンテンツ>

園児の目線で、保育をされる体験や保育士目線で、遊ぶ園児の見守り体験をすることができます。事例を体験したあとは、解説編で振り返り学習ができ、理解を深めることができます。

1、食事

▲悪い例の食事の場面を体験した後は、解説編で悪いポイントの回答を学習

2、食事前準備

3、遊び

4、遊び見守り

■提供プラン

販売価格880,000円〜(VRゴーグル1台、講師用タブレット1台含む)
詳しくはお問い合わせください。(https://jollygood.co.jp/hoikuru/

「ほいくる」は、今後も様々な保育シーンのコンテンツを制作し、研修教材の充実を目指します。また、増え続ける外国人児童の受け入れ対策や、外国人保育士の教育など豊富な展開を予定しています。

■「GuruVR Multi Seminar」で1対多のVR集合研修に対応

「ほいくる」によるVRトレーニングは、ジョリーグッドが開発した集合VR研修ソリューション「GuruVR Multi Seminar(グルブイアール・マルチセミナー)」により、1対多の集合研修も可能にします(スタンダードプラン以上が対象)。本システムでは、講師が一斉に受講者のVRを操作できるだけでなく、トレーニング中の視点を解析して受講者の理解度をスコア化します。複数の介護職員を抱える事業者側として、各スタッフのトレーニングの受講履歴や理解度を把握できることで、より最適な育成環境の提供が可能になります。

▲集合研修での受講者のVR視点をスコア化し、一覧で結果表示

<体験会の様子>
つぼみ会「LIFE SCHOOL 桐ケ丘 こどものもり」にて、保育士に向けて集合研修を行いました。

▲VRで集合研修を行い、その後はそれぞれの経験談などを踏まえた盛んな意見交換が行われました。


体験者コメント:保育をする時に、よく言われるのが「子どもの目線に立って」や「子どもと目線を合わせて」ということなんですが、本当に子どもの目線で体験することができるので、本当に良いと思いました。

体験者コメント:私は3年目なんですが、3年目だからこそ日常で癖になってしまっていることが多いので、改めてVRを体験してみて「あ、自分こうやってしまっているな」という気づきになりました。

講師コメント:保育では暗黙知が中心になってしまっていて、それを継承していく中で指導者によって多少のずれが出てしまうのですが、ずれてはいけない部分に関しては、VRを使って継承していくことができると感じました。

■出展イベント情報

ほいくるは、以下国内外のイベントに体験展示いたします。

イベント名:保育士バンク in 新宿
開催日時:12月8日(日)13時〜17時
開催場所:新宿エルタワー
入場料金:無料
ウェブサイト:https://www.hoikushibank.com/fair/fair2019-8-12-shinjuku

イベント名:Japan VR World 2020 in ベトナム
開催期間:2020年2月22日(土)・23日(日)
開催場所:ニューワールドサイゴンホテル、ベトナム ホーチミン市
入場料:無料
主催:株式会社ジョリーグッド
詳しくはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000020924.html

■幼児教育・保育の無償化について
 今年2019年10月より、幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する3歳から5歳児クラスの子供たち、 住民税非課税世帯の0歳から2歳児クラスまでの子供たちの利用料が無料になりました。

■社会福祉法人つぼみ会

東京都、さいたま市にて認可保育所8園を運営。赤ちゃんが産まれた時に持っているモチベーションをどう維持し伸ばしていくかを熟慮しながら、子ども一人一人を大切に大人との共同を通し、子どもたちが自分で考え選択して生活・遊びが出来る子どもたちが主役のアクティブラーニングを基礎とした最先端の乳幼児教育を展開している。
また5年前より定時出退社制度を設けたり、保育士等が疲れた身体を癒せる無料で受けられるリラクゼーションルームを設置するなど、いちはやく働き方改革を実行し働きやすい職場づくりにも努めている。今後アジア・アフリカ等海外への乳幼児保育の普及も進めていく。

■株式会社ジョリーグッドについて

ジョリーグッド(https://jollygood.co.jp/)は、高精度な“プロフェッショナルVRソリューション”と、VR空間のユーザー行動を解析するAI エンジンなどを開発するテクノロジーカンパニーです。先端テクノロジーをギークやマニアだけでなく「地域の生活者や企業が活用できるテクノロジープラットフォーム」にデザインして、数多くの企業や自治体に提供しています。