ユーザはPython言語で簡便にCT・MRI・臓器領域データ等の3Dボリュームデータを「Growth RTV」のにPython連携プラットフォームを介して拡張し、深層学習に利用可能です。

イーグロース株式会社は、CUDA言語による高速な補間処理を用いて、3Dボリューム画像に対し、変形・回転によるデータ拡張機能を自社製3D医用画像解析ツール「Growth RTV」内のPython連携プラットフォームに追加しました。ユーザはPython言語を本機能を簡便に呼び出し、CT・MRI・臓器領域等のデータを拡張し、深層学習に利用可能です。
また、「Growth RTV」は4月3日~5日にかけて開催される「AI・人工知能EXPO」(東京)および2019国際医用画像総合展(横浜)に出展します。

ディープラーニング(深層学習)にとって、汎化性能向上のためにはデータ拡張処理が不可欠であり、特に症例数が限られている医用画像においては一層必要性が増すが、3Dボリューム画像を簡便に拡張可能な汎用ツールは従来ありませんでした。
イーグロース株式会社は、新たに3Dボリューム画像に対し、変形・回転可能なデータ拡張機能を開発し、自社製3D医用画像解析ツール「Growth RTV」内のPython連携プラットフォームに搭載しました。ユーザは提供されたPython APIから、本機能を簡便に利用可能です。本機能の内部処理エンジンはCUDA言語による高速な補完処理を実装しているため、短時間で大量な拡張データを連続的に生成可能です。

製品URL : https://www.egrowth.co.jp/rtv_about
 
 
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Growth RTV (Python連携プラットフォーム)
 
 

3Dボリューム画像のデータ拡張。(上段)ボリュームデータの変化。(下段)同一スライス断面の変化
 
 
Python言語による簡便な3D画像データ拡張
本機能はPython言語から簡便に呼び出すことが可能であり、提供されたAPIにより、CT画像と臓器領域の整合性を維持したままランダムな回転・変形による拡張データを生成可能です。また、拡張回数、回転有無、回転量、変形有無、変形量等もユーザ側が任意に指定できます。対応している3Dボリューム画像のデータ型は8バイト(unsigned char, char)および16バイト(unsigned short, short)です。本機能の仕様では、RAWデータに対してデータ拡張するため、医用画像に限定されることなく、他分野で用いられるOCT等の3D RAWデータへの応用可能です。
 
 
配布開始予定
本機能は4月中旬を目処に「Growth RTV」のアップデートとしてユーザへ配布を開始する予定です。また、5月中を目処に本機能を更に拡張し、変形前後の頂点群を与えることで、3Dボリューム画像の軟体変形機能を提供する予定です。

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3Dボリュームデータの軟体変形機能(プロトタイプ生成結果)
 
 
第3回 AI・人工知能EXPOに出展します
2019年4月3日~5日にかけて開催される「AI・人工知能EXPO」(東京ビッグサイト)に出展します。出展ブースはさくらインターネット様のブースになります。また、本出展ではさくらインターネット様の「高火力コンピューティング」クラウドGPUサービスと連携したデモを参考出展する予定です。
※「Growth RTV」のデータ処理および学習に「高火力コンピューティング」サービスを利用しています。
 
 
2019国際医用画像総合展(ITEM 2019)に出展します
2019年4月12日~14日にかけて開催される「2019国際医用画像総合展」(パシフィコ横浜)に出展します。出展ブースは当社協力業者であるアイテムコーポレーション様のブースになります。
 
 
共同研究・ビジネスパートナーの募集
現在はすでに複数医療機関・大学で「Growth RTV」の技術を利用した共同研究を開始予定です。適用対象・分野の拡張および性能向上に目指して新たな共同研究およびビジネスパートナーを募集しています。
 
 

イーグロース株式会社は三次元医用画像処理を専門として、医用画像解析ソフトウェアの基礎技術研究、製品設計・開発事業を展開している。
OEM製品を含め、開発製品は全国の医療機関への導入実績を持つ。
深層学習技術を自社製品への導入のみでなく、他企業・医療機関へ技術提供や共同開発を実施している。
現在は複数大学病院や医療機関と共同研究を実施しており、医療現場の課題解決、国内の医療産業技術向上を目的として研究開発を行っている。

会社名: イーグロース株式会社
所在地: 京都府京都市中京区 下丸屋町403番地
代表取締役:今西 勁峰
URL: https://www.egrowth.co.jp